DK3という定期更新型ゲーム内の舞台「イブラシル大陸」で旅をしていた「沢神」を名乗る退魔師の一族が、旅で感じた事などを書き留めてあります。
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    2期687年11/12月
    2007-09-11 Tue 15:39
    今日も俺は、新しい武器である「殲滅の鳳凰」を
    早く体になじませるべく、戦いの合間の時間を見つけては
    修行に励んでいた。

    「・・・っ!」


    振り下ろす両腕に力がこもる。

    槍の刃先が止まったその先に・・・
    突如として、その人はいた。


    「ちょ、ちょっと!
     なんて危ない事すんのよ、このドMの妻子持ち!!」

    「・・・は・・・?」


    それは、見慣れた・・・
    いや、見慣れたくもない、あの黒パンの変態記者・・・


    「サモよ!!!」

    「聞いてません!!!」

    思わず突っ込んでしまった。
    最悪だ・・・
    この人と長時間話すとろくな事がないんだ。
    早く切り上げて・・・

    「アンタに話があるの」

    「・・・早めにお願いします」

    「・・・つれないわねえ・・・まあ、サモもアンタと長時間話すのは
     疲れるから要点だけ話しておくわ」

    「・・・」


    仕方なく向き合った瞬間。
    その変態は、こう言った。

    「アンタのその槍、貸して」

    「・・・はあ!?」

    何を言っているんだ、この人は。
    この武器は俺が大切にしている、愛用の武器。
    これから使いこなすべく、修行をしなければならないのに
    いきなり何を・・・

    「こないだの、お祭りPT参加キャンセル。
     これで貸し借りなしにしてあげる」

    「・・・!」

    「・・・アンタも、ちょっとは悪いと思ってたんでしょ?」

    「・・・う」

    しまった。
    うっかりしていた。
    俺は前回の、デュランさんたちから誘いを受けて参加するはずだった
    「お祭り」を・・・
    俺自身の勝手な都合で、断ったのだった。
    結果・・・
    デュランさんたちのPTに同行取材するはずだったこの男も・・・
    俺を連れて行けなかったが為に、約束をキャンセルする事に
    なってしまったのだった。


    「・・・」

    「ほれ。少しは悪いと思ってるんでしょ?
     じゃあその槍、貸しなさい」

    「・・・一体何に使うんですか?」

    「アンタに言う必要はないけど・・・まあ、ギブアンドテイクね。
     バカンスに行って来るの。
     ・・・護身用、ってところね」

    「・・・だが、アンタにこの槍を渡せば・・・
     俺はその間戦列に立てない事になり兼ねない」

    「ああ、安心しなさい!
     MMのメンバーには伝えておいたから!

     ・・・沢神士皇は、しばらく休暇を取ります、ってね」

    「何、勝手な許可取ってるんですか!!!・・・あっ」


    あっという間に、槍を奪われた。

    「返して下さいよ!!」

    「というわけで、アンタはしばらく宿でお休みしてるのね!
     どうせこれから、DFだの対策本部だの何だのに
     追われる事になるんでしょう?

     だったら、ここで充電しておくのも策のうちじゃない?」

    「・・・っ」

    「行ってきまーす。
     まあ、2、3ヶ月のことだから。心配しないで。
     サモ、武器とか殴るの嫌いだから使わないけど・・・
     
     ほら、か弱い乙女だし?
     やっぱり護身の為の武器の1つや2つ、欲しいじゃない?」


    ・・・勝手な事ばかり・・・

    俺は苛立ちを隠せなかったが、そのままその変態記者を
    見送るしかなかった。
    遠くの方で、再び彼の声がした。


    「ああ、忘れてたわ!

     ・・・アンタは気が付いているかいないかわからないけど。
     どんどん業が溜まっていってるわよ。

     ・・・深く・・・

     
     深く、ね。
     

     気を付けなさい?
     アンタが抗えば抗う程・・・
     業は深く、アンタに刻み付けられていくんだから。

     それこそ、他人の分までね・・・」




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