DK3という定期更新型ゲーム内の舞台「イブラシル大陸」で旅をしていた「沢神」を名乗る退魔師の一族が、旅で感じた事などを書き留めてあります。
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    2期687年9月
    2007-08-31 Fri 12:25
    「……鳳凰も、赤い翼ですね。私も『殲滅の鳳凰』となれるでしょうか……」


    そう言いながら、複雑そうな笑みを浮かべてリグが槍を手渡す。
    「殲滅の鳳凰」・・・

    俺が戦いに出る度に、自分の好きな武器に名付ける「名前」。
    爪だった時もあるし、槍だった時もある。


    そして・・・今回。
    俺は東西南北 維角さんに依頼した時に、絶対にこの名を付けようと決めていた。
    もしかして・・・俺はこの時、予感していたのかもしれない。

    ・・・あの人たちとの、再会を。



    広い黒眼の塔にも、随分慣れてきた。
    いつも通り、塔内部でバルバシアの兵士たちを倒し、一息ついていた時。

    俺は、何か、ざわめく気配を感じた。


    (・・・この、ざわめきは何だ・・・俺の中から・・・
     これは、風火じゃ・・・ない。もっと、何か、別の思い・・・)


    俺以外の仲間たちも、それぞれに何か感じたらしく、
    少し緊張したような表情で階下の様子を伺っている。

    (・・・あれは)

    俺が気付くよりも早く、リグが翼を閃かせ・・・が、気配は断ったまま
    素早く移動する。

    「・・・ほう。これは・・・」

    全員がリグに続く。
    そして、階下を見ると・・・

    「機動殲滅隊・・・!」

    柏風が言葉を漏らした。


    そして・・・俺の記憶の中を、その言葉とともにある人の姿が過った。

    (ロジェ、さん・・・)

    俺に「人斬り」としての答えを見つける言葉をくれた、あの誇り高き人。
    その、彼が率いていた「機動殲滅隊」・・・
    彼らが、今、この階下にいる。

    俺の中のざわめき。

    きっと・・・
    この人たちと戦う事で、それは止まる。


    ・・・俺が戦闘準備を始めるより早く、仲間たちは動いていた。
    目と目でやりとりをする。
    言葉は要らない。



     「斬る」



    俺たちは何のためらいも無く、飛び出した。
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