DK3という定期更新型ゲーム内の舞台「イブラシル大陸」で旅をしていた「沢神」を名乗る退魔師の一族が、旅で感じた事などを書き留めてあります。
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    2期687年1月?後
    2007-06-25 Mon 15:31
    「GateauFromage」との戦闘から、
    ヘステイア高地に戻っての強行戦が終わり。
    俺たちはリダ郊外にある宿場に一旦戻って、疲れを癒していた。

    だが、俺は間も空けず、すぐさま宿を出た。



    まず、最初に向かったのはアムスティア。
    ここに・・・
    あの人が滞在しているという話を聞いたからだ。

    (この箱・・・渡してもらえるかな)


    アムスティアの宿を数件回ると、すぐにわかったので
    本当は顔を合わせようかとも思ったが・・・
    恐らくこんな状況で出会っても、あの人は良い顔をしてくれないと思う。
    ・・・いや、あの人が俺に良い顔をして会った試しなどないのだが・・・

    敵同士なのだから、当然と言えば当然。

    それでも・・・いろんな意味で「理解り合えている」
    と思っているのは、俺の単なる思い込みだろうか・・・


    宿で働いている女性に、箱の中身を一応聞かれたので
    もちろん女装セット・・・と言おうとしたが
    実際は違うものを入れていたので、その通りに伝えた。

    中身は・・・手紙。

    読んでもらえるかはわからないし・・・
    それ以前に箱の受け取りを拒否するかもしれない。
    でも、どうしても伝えたかった。


    『ヴォルフさんへ

      俺たちが勝ちました。
      約束通り、女装してもらいます・・・と言いたい所ですが。
      考えが変わりました。
      貴方の女装を見ても、きっといろんな意味で
      後悔する事になるかも知れませんし。

      その代わり・・・

      また、俺たちといつか、何処かで、
      戦って頂けますか?

      それを約束してもらえれば・・・
      女装の約束は無しという事で。

      それでは、また。

      
      追伸:うさぎさんの鎧は俺たちには必要ありませんから、
         うさぎさんへお返ししたいと思っています。』


    ・・・元々・・・本気で女装をさせたかった訳ではない。
    あんな事を言っていたのは、ただ・・・

    前回、情けない敗北の姿を晒してしまった、自分が恥ずかしかったから。
    少なくとも、俺は弱い姿をあの人に見せたくないと思っていた。
    だからこそ・・・
    今回こそは、勝ちたかった。

    そんな自分を鼓舞する為に、強気を装っていたのかもしれない。

    ・・・手紙を見たヴォルフさんが、何といって来るのかはわからない。
    だが・・・


    俺は、あの人に負けたくない。
    軽蔑されたくない。
    強くありたい。

    あの人から、「敵」として認められる為に。


    そんな事を思いながら、俺は次の行く先へ向かっていた。
    懐かしい、アストローナの方面に位置する、奥深い森の道の向こうにある
    あの館・・・

    かつて、俺とLiesa、士凰と留歌が家族で暮らしていた、あの・・・

    (Luciaさん・・・いるかな)

    館の前に立つ。
    今はもうここは、黒猫団のメンバーとして前線で戦っている
    Luciaさんの館になっている。

    ・・・今度、彼女が所属する部隊と、
    俺の知り合いであるマヤちゃんという少女の部隊が
    斬り合うという話を聞いて、心配になって来てみたのだが・・・

    士凰が先に来ていた。

    ・・・士凰は誰にでも人懐っこい性格をしているので
    いつの間にか多くの友人を作っていたが・・・
    その中でも、特にLuciaさんには好意を抱いているようだった。

    Luciaさんと、マヤちゃん・・・
    どちらの隊が勝ってもおかしくない編成だが
    とにかく、俺と士凰はこの対決を見守ろうと思っていた。


    そして、そのまま士凰を残し・・・
    俺はもうひとつの行く先へ向かった。
    そこは・・・黄眼の塔。


    友人である唐草さんが、同じDFである沙夜さんに
    斬りかかられたという話を聞いたのだ。

    唐草さんは、以前、俺が追われている時に
    追撃者だと勘違いして斬りかかった人で・・・
    奇妙な縁と言えば奇妙な縁なのだが、俺はその時から
    彼女と親交を深めている。

    素晴らしい呪力と、魔法を駆使して戦う彼女は
    その戦闘能力の高さもさることながら・・・
    性質は穏やか。
    そして、透明感のある、清廉な女性だ。

    そんな彼女を尊敬しているし、友人として、
    何か彼女に困った事があったらいつでも力になりたいと思っていた。


    だからこそ、今回の襲撃を聞いて、
    すぐさま駆けつけたかったのだが・・・

    駆けつけると、彼女は既に戦闘を終えていた。
    そして・・・
    その穏やかな表情から、彼女の勝利を理解した。

    が・・・

    俺はその後、すぐに彼女の持っていた「あるモノ」を見て
    愕然とする。


    そう、それは・・・忌まわしき黒き怨念の証でもある・・・


    「黒い羽根」


    彼女の手元に・・・一体、何故、この羽根が残されたのか?

    そして、その羽根を奪われた形になった
    沙夜さん。

    俺自身は、直接デスフラッターという組織に関わってはいないので
    彼女の事は良く知らないし・・・
    前回ヴォルフさんたちと戦った時も、彼女の戦闘を見る前に
    自分が倒されてしまっていた為、正直、良く覚えていないのだ。

    だが、恐らく彼女とやりとりを交わしたであろう、妹「風火」。
    ・・・彼女なら、沙夜さんという人の事を良く知っているはず。

    風火は一体、この事をどう思ったのか。


    ・・・そして、これから先・・・
    デスフラッターとして、俺は・・・どうすればいいのだろうか。



    ともあれ、唐草さんの勝利と、無事な姿にホッとした。
    これからの事は・・・
    また考えれば良い。

    ・・・そう、時間も無い気がするけれど・・・。
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