DK3という定期更新型ゲーム内の舞台「イブラシル大陸」で旅をしていた「沢神」を名乗る退魔師の一族が、旅で感じた事などを書き留めてあります。
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    5期685年9月-メティウス大森林
    2013-06-11 Tue 22:43

    魔物の調査の為に新大陸に使わされた
    「映し身」であり「人形」である自分。

    だが、主人の使命を果たせず、消滅を繰り返している。

    主の命に応える事の出来無い自分は、
    存在価値がないと思っていた。
    これまでも。
    これからも。


    だが…





    「それ」に気付いたのは、メティウス大森林で
    魔物たちに襲われた時の事だった。

    masterの精神力で保っている体に
    大量の魔物の邪気が入り込むと、
    「体」を保つ事が出来ず、消滅する。

    だから、痛みも苦しみも感じない。

    なのに…
    消滅の瞬間、俺の視界に飛狐とアネットの姿が映った。

    その時だった。

    俺の胸の辺りに、何か小さな衝撃が走った。



    それが何か、分からない。

    かろうじて街に戻り、masterに力を補充してもらいながら
    俺はmasterに問いかけてみた。

    「master…俺は今日、消滅する瞬間に
     小さな衝撃を感じた。
     これは一体…?
     俺の体に何か不具合があるんだろうか?」

    masterは、何も答えない。

    以前から、そうだ。
    masterは大事な事は、答えない。

    「master…これは、自分で答えを見つけろって事?」

    「…セリオス」

    「…!」

    クスクス、と小さく笑みを零すような声が聴こえる。

    「それは「痛み」…」

    「…!?」

    「衝撃を感じた時、キミの目の前には誰がいた?」

    「…俺の、仲間が…」



    気が付くと、masterとの間に繋がっていた思念は途切れていた。

    あの衝撃は…
    「痛み」?

    俺が、痛みを感じていたというのか?

    まさか。
    俺の体は、作り物の体。
    感覚を感じるはずがない。

    …だが…

    確かにこの舌に感じるようになった
    「甘味」。
    鼻に感じるようになった
    「嗅覚」。

    痛みを感じられるようになったとしても、おかしくはなかった。


    俺の体に…
    何か変化が起こっているとしか思えない。








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