DK3という定期更新型ゲーム内の舞台「イブラシル大陸」で旅をしていた「沢神」を名乗る退魔師の一族が、旅で感じた事などを書き留めてあります。
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    5期684年2月-言葉
    2013-01-29 Tue 11:11

    初めての人斬りとの戦闘を終え…
    俺たちはしばらく始まりの地・ディアスに留まっていた。

    この地を以前「人斬り」として旅していた
    masterの父親・士皇さんも、
    斬られた後はしばらく動かず静養しろ、と
    俺たちを気遣ってくれている。

    そういえば、あの戦闘の最中…
    力を使い果たし、消滅しそうになった俺に
    「力」を分け与えてくれたのも、士皇さんだった。






    「君たちは、どういうきっかけで一緒に旅を始めたの?」

    柔らかな笑みを浮かべ、士皇さんは問いかける。

    さらりとしたブラウンの髪の毛、
    小柄な体…
    そして優しげな表情。

    どこをどう見ても、人斬り…
    いや、かつて人斬りをしていたという人間には見えない。

    「最初に会った人間と、旅をしろ…
     そう、masterに言われたんだ」

    「…士凰に?」

    やれやれ、と少し苦笑いを浮かべながら
    士皇さんは言葉を続けた。

    「全く…しっかりしてると思えば、
     そういう無責任な事を平気で言うんだから…」


    「無責任…」

    「ねぇ、セリオス?
     君は士凰が創り出した「映し身」かも
     知れないけど…」


    「………」

    士皇さんの表情には、何か強い
    「思い」のようなものがこもっていた。

    「君は、士凰から離れた時点で、もう
     「士凰じゃない」
     んだよ?」


    「………」

    「それだけは、覚えておいて。
     ………君は、君なんだから」



    そう言うと、再び士皇さんは柔らかな…
    優しげな瞳で笑ってみせた。



    そういえば、アネットも、飛狐も…
    旅で知り合った人々も…
    似たような事を言っていた。

    「あなたは、あなた」だと。

    俺の中にあるものは、全てmasterの知識と記憶。

    それはmasterのものであり
    俺のものではない。

    今は、「自分が自分」である感覚は理解出来ない。


    けれど、いつか…
    その言葉が理解出来る時が来るのだろうか。









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