DK3という定期更新型ゲーム内の舞台「イブラシル大陸」で旅をしていた「沢神」を名乗る退魔師の一族が、旅で感じた事などを書き留めてあります。
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    5期684年1月-人斬り
    2013-01-14 Mon 16:13


    赤いきつね緑のかもめの、いきなり借金生活!」



    …それが、俺たちを襲ってきた集団の名前だった。
    所属するのは「ナインテイル」

    俺のmasterである、沢神・Elios・士凰が
    以前旅をした時に親しくしていたという
    「人斬り」のクラン。

    …因縁というものは、不思議なものだ。






    「美青年に、美少女に、美少年ですか・・・。
     少々勿体ない気もしますが、潰し甲斐がありますね 」


    ジグと名乗る少年(に見える)は、そう呟く。
    隣にいたリーフェンという青年も、キツネのような耳を
    小さく動かしながら、何事か話しかけてきた。

    「可愛い狐さんですね。
     私もあなたくらい小さな頃には可愛い可愛いと……
     …………無駄話は後ですね」


    その口ぶりから、飛狐と同族、なのだろうか。

    「ショータイムだ!」

    ジョニーと名乗る者が、ジグと一緒に一気に駆け込んできた。

    …油断はしていないつもりだった。
    だが、その素早さは「神速」とも言えるスピード。

    こちらでその動きに対応出来たのは、飛狐だけだった。

    「ひこの幸せ、邪魔するやつ許さない。」

    獣の唸り声にも似た、低い声で、飛狐は対抗する。
    そんな緊迫した状況の中…



    「あっ…あれっ…?」



    何故か中央に、大きな荷物を抱え込んだ旅人の姿。
    …あれは…

    「し、しまった…またとんでもない所に出てきた…!
     よりによって、人斬りの戦いの最中に…!!」


    「士皇、様」

    「あ…え……??あ、あれっ!?士凰!!…じゃなくて!
     キミは、士凰の依り代の…」


    「セリオス、です」

    おろおろと立ちつくすmasterの父君を、
    急いでこちらの隊列に引き入れる。

    「ね、これは人斬りをやっているのかな?
     それとも、人斬りに斬られかけてる…のかな??」

    相変わらずの、のんびりした性格。

    これがかつては、Memento MoriというPTで
    人斬りをしていたという「拳士」なのだろうか…

    疑問に思いつつ、見つめていると

    「とっ、とにかく、助太刀するよ!!
     キミが斬られると、主人の士凰の力も削がれちゃうだろうし…」

    と、敵に向かって構えた。

    「士皇様、どうか無理なさらず。
     大きな荷物な上に、武器もない状況なのですから」

    「わかった!無理はしないから!」


    ===============


    「・・・攻撃は最大の防御とは、よく言ったものですね。 」

    「まだまだ強くなるでしょう素養を感じます。
     今回の勝ちはいただいておきますよ」


    「チェックメイト!」




    …結局、結果は完敗だった。

    俺たちはとにかく、飛狐を守ろうとした。
    飛狐の回復を邪魔されぬよう、相手の呪文阻害を警戒していた。

    …だが、最終的に彼らは阻害でも、守りでもなく…

    「攻撃」を選んでいた。


    よくよく考えれば、彼らは人斬り…

    斬りかかっておきながら「防御」を選択する事など
    ありえない事だったのだ。


    (………やれやれ………また、出直し、か)

    先ほど突然現れた時と同じようにおろおろと、
    けれど本当に心配した表情で自分を見つめながら
    士皇様は力を分けてくれていた。

    「士皇様、俺は「映し身」だから痛みは感じない…
     そろそろ貴方はライカへ向かって下さい」

    「そんな訳にはいかないよ!」

    キッと鋭い眼光で、俺をたしなめる。

    「息子の士凰の依り代ってことは、
     俺の息子も同然、って事だろ?
     ちゃんと立てるようになって、
     ちゃんと旅が出来る状態になるまで
     しっかり見届けなくちゃ!」


    ああ、こういう表情も出来るのか。
    と、変な所で納得した。
    だが、すぐに表情は柔らかなものに戻り、

    「俺の気とは、質が違うから…
     この程度の回復しか出来なくて、ごめんね?
     …すぐに士凰も力を送ってくると思うから…
     それまで、動かず、無理しちゃダメだよ」

    ニッコリと、士皇様は笑顔を向ける。

    …本当に、masterの父君は、不思議な方だ。

    ふと、目線の先を見てみると、アネットと
    飛狐も、それほど心配はないようだった。
    (飛狐は自分のケガより先に、アネットへ回復の術を施している)


    しかし、前途多難な旅路だな…

    そう思いながら、俺は少しだけ笑顔を作ってみた。




    何があっても、masterは笑う事を忘れなかったから。






     


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