DK3という定期更新型ゲーム内の舞台「イブラシル大陸」で旅をしていた「沢神」を名乗る退魔師の一族が、旅で感じた事などを書き留めてあります。
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    3期691年1月
    2011-03-02 Wed 12:37

    神竜………

    「竜」という美しい響きが、心を踊らせる。

    士皇の父で、俺の祖父に当たる沢神士狼は
    「竜」を愛していたと聞く。

    愛し続けた者は「龍神の化身」。
    破壊と戦闘と………慈愛を司る神。

    そして祖父は「鳳凰の化身」でもあった。

    …黄金の愛しい龍の為に、鳳凰は常に前線で
    己の命を投げ出して戦ったという。
    何千年も…

    何万年も…



    気が遠くなるほどの年月を。



    「旅の終わりに・・・キミと戦えて、光栄だった」

    ふと、父に聞いていた祖父の悲しい話を思い出しながら…
    俺はそのまま「反撃の炎」に包まれた。

    不思議と、熱くはない。

    まるで光の粒のようにすら見える炎の、
    向こう側に見える、竜の姿。

    「・・・麗しい「神の竜」・・・
     その姿をこの目に焼き付けて去る事にするよ」

    支えきれない体が、地に落ちる瞬間…
    紫草の、柔らかな………けれど、小さく震えるような…
    微かな声が耳に響いた。

    「…無茶させてごめんね、ありがとう…」






    ===============

    目を開くと、そこはもう暖かな部屋の中だった。

    (………)

    ゆっくりと、体を起こす。
    隣には、紫草が眠っている。

    (2人とも………ボロボロ、だね)

    クスリ、と苦笑いを浮かべ、前髪をかき上げた。
    何時間…いや、何日経っているのかわからない。
    だが、確実にわかるのは…

    先ほどまで、神竜と戦っていた気がする…
    という感覚。

    気になって、所持品を確認してみた。
    すると…

    再び苦笑いが込み上げてきた。

    (やれやれ………
     「竜」の力は、人間には…いや、俺には預けられない…
     ってことかな?)

    祖父が愛したという、黄金龍の力を借りた鎧
    「EL-sha.naga」…
    まさかそれを奪っていくなんて。

    そして、もう1つ…

    (フローリアは、俺から紫草への
     大事なプレゼントだったんだけど…ね?)

    鎧を返してもらうつもりが、再び鎧を奪われてしまった。
    しかも、俺と紫草、両方だ。

    (また、いつか…)

    眠る紫草の額を、優しく撫でながら
    俺はあの「神竜」の姿を思い出していた。

    (いつか、再び…会いに行くよ)















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