DK3という定期更新型ゲーム内の舞台「イブラシル大陸」で旅をしていた「沢神」を名乗る退魔師の一族が、旅で感じた事などを書き留めてあります。
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    3期690年11/12月
    2011-03-02 Wed 11:14

    「神竜にね………会いたいんだ」

    宿の部屋で窓の外を見ながら、紫草がそう呟いた。

    病み上がりの彼女の顔色は、あまり良いとは言えない色だったが
    今はうっすらと柔らかな桃色が差すほどに回復している。

    「神竜?…ああ、もしかして…」

    「うん。あの時の」

    クスリ、と小さく紫草が微笑んだ。




    以前、紫草は旅をしていた時に神竜と出会った事がある。
    いや、「出会いに行った」というのが、正しいか。

    「「神竜」………俺は初めて見るけど、
     紫草は以前会った事があるんだよね?」

    「うん」

    ニッコリと無邪気な微笑みを浮かべて頷く紫草を見て、
    俺は少し呆れたように笑みを返した。

    紫草は普段は堅実で、大胆な行動は取らない。
    だが、極稀に…
    こちらが想像しないほどの、それこそ想定外な行動を取る。

    神竜がいい例だ。

    …以前、紫草が神竜の棲み処に単身乗り込んだ、と聞いて
    俺と父・士皇は驚愕したものだ。

    「奪われたもの………取り戻しに行こうか」

    窓際で座る紫草に、近付く。

    「………何処までもお付き合いしますよ。
     俺の…かわいいお姫さま。」

    紫草の手を取り、その甲にキスを落とした。



    旅も終わりに近付いている。

    …その終わりの時を、「神竜」で飾るのは…
    悪くない。




    「ところで、紫草…」

    「ん?何?」

    「ウサギさんからもらった、メイド服なんだけど…」

    「………あ」

    「これ………どうする?」

    どっちでも構わないけど?と言いつつ、
    俺は「メイド服」というものを引っ張り出して
    ニッコリと微笑んでみせた。













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