DK3という定期更新型ゲーム内の舞台「イブラシル大陸」で旅をしていた「沢神」を名乗る退魔師の一族が、旅で感じた事などを書き留めてあります。
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    3期689年3/4/5月
    2010-09-28 Tue 11:48

    紫草が作ってくれた浴衣を着て、夏祭りへ出かけた。

    夏祭り、とはいっても…
    俺や紫草がイメージしていたような祭とは少し違うのだが
    (東方の地とは慣習などが違うので、仕方ないとは思う)
    それでも花火が上がったり、たくさんの出店が並んだりと
    祭が華やかなのは確かだ。



    「…本当に結い上げちゃっても良いの?」


    紫草に、念を押すように聞かれた。
    普段は髪の毛が引っ張られるような感覚がどうも苦手で、
    結ったりする事はほとんどないのだが…

    浴衣の時はやはり髪を結うイメージがある。


    「あぁ、構わないよ。せっかくのお祭りだし、ね?」


    もう一度、改めてお願いした。
    すると、紫草の声のトーンが少し上がったように感じた。


    「…じゃあ、ぽにーてーるにしちゃお…」

    「フフッ・・・どうぞ、ご自由に」


    少しくすぐったく感じたが、そのまま彼女の手に任せる。


    「…これで良し、と……大丈夫?頭、痛くない?」

    「ん・・・大丈夫だよ」

    「さて・・・そろそろ行かないとね」

    「うん……」


    立ち上がった時だった。
    ふと、会話の間が空く。

    巾着を手に取りながら、ジッと俺を見つめる紫草。


    「・・・?・・・どうしたの?」


    何だか少し変な感じがして、問いかけた。


    「え?…あ、うぅん、何でもない…」

    「・・・・・・」

    「………や、あの
     ……………………………嬉しいなって…思って」



    …きっと、他に何か言いたい事があるのだろう。
    口元がほんの少し、動いているのがわかる。
    (きっと自分では気付いていないだろうけど)

    困ったような、戸惑うような…
    そんな表情が愛おしくて、思わず近付いて
    抱き締めたい衝動に駆られた。

    その衝動のままに、歩み寄った瞬間…



    「あ、ほら、もう行かないとっ…時間、無くなっちゃうよ?」

    「…!」


    こういう時、紫草の反応は素早い。


    (………やれやれ………)


    少しだけ、溜め息をつきながら
    俺は微笑んでみせた(苦笑いに見えていなければいいが)


    「そうだね・・・行こうか」


    手を差し出す。

    まずは、お姫さまをエスコートしなければ。
    思いっきり祭を楽しんで………
    抱き締めるのは、その後…かな。









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