DK3という定期更新型ゲーム内の舞台「イブラシル大陸」で旅をしていた「沢神」を名乗る退魔師の一族が、旅で感じた事などを書き留めてあります。
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    3期688年10月
    2010-08-16 Mon 23:33

    紫草に、大切なことを話した。







    紫草は、自分の父親に手紙を書くと言っていた。


    「じゃあ、俺も一筆書き添えようか?」


    最初は、本気半分冗談半分のつもりだった。
    彼女もそう思っていたに違いない。
    すぐに結婚するような書き方だけど、いいのか?と。
    そう、聞き返してきた。

    その時ふと、思い出されたのは………
    俺が倒れていた間の、宿での時間。


    「………………………………」




    長い沈黙は、彼女にとってどういう時間だっただろうか。

    俺はその間…
    ただ、黙って彼女を見つめていた。


    「………ごめん、紫草。
     すっかり言ったつもりになっていた………いや………」


    「俺はキミに、肝心なことを伝えるのを
     ………躊躇っていた。」


    そこまで伝えると…俺は彼女を抱き寄せた。
    暖かな、ぬくもり。


    「………紫草。
     今まで言えなかった言葉を………

     正直に、伝えるよ。


     ………俺はキミと結婚したい。


     この旅が終わったら………
     いや、今すぐにでも、って………
     ずっと、思っていた。」


    彼女の表情を確認することが、何となく怖くて
    俺は彼女を抱きしめたまま言葉を続けた。


    「今まで、キミの旅を邪魔したくなくて………
     でも、こうして一緒に旅をしていることで
     俺は満足していたから………
     今までずっと、このことを伝えなかった。」


    耳元で、囁くように。


    「でも………
     今回のことが、良いきっかけになったよ。紫草…


     『精霊の契約を』


     ………キミと、交わしたい。
     
     だが………
     この契約で、俺がキミの………
     「命の長さ」を、変化させてしまう事は避けられない。
     だから、拒むなら拒んで欲しい」


    一瞬。
    紫草の身体が、強張った…気がした。

     
    「「俺と共に生きる」ということは、
     「人としての命を捨ててしまうこと」だ。
     
     だから………
     無理は、言わない。
     けれど…キミが受け入れてくれるのであれば………
     
     俺は、躊躇うことなく「契約」を実行する。


     けれど、これも先に伝えておくよ。
     もしキミが契約を拒んだとしても………

     俺は、紫草を奥さんにしたいって思ってるし…
     紫草以外の女性と結婚する気は、ないから。」




    そこまで言い終えると、俺は少し体を離した。
    そして、「返事はいつでもいい」とだけ、伝えた。










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