DK3という定期更新型ゲーム内の舞台「イブラシル大陸」で旅をしていた「沢神」を名乗る退魔師の一族が、旅で感じた事などを書き留めてあります。
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    3期688年9月
    2010-07-25 Sun 16:33
    ………久々に、「目がくらむ」ということが
    どういう感覚だったのか………

    思い出した。


    紫草と一緒に旅をするようになってからは、
    すっかりこの感覚も忘れていたのだが………




    「…そんなに心配しなくても平気だよ」


    紫草を安心させたくて、声をかけてみる。

    赤眼の塔で倒れた俺を、近くにいた警備兵たちに
    近くの宿場まで運んでもらい
    部屋に戻ってからは、動けない俺の為に
    紫草がずっと世話をしてくれていた。


    「………」


    何だか少し、申し訳ない気がする。

    あの「鎧」が、結構気に入っていたこともあり
    少々重くても何とか戦えると思っていたのだが…
    結果的に俺は倒れ、紫草に後を任せることになってしまった。

    その後はこうして、看病されている。


    だが………
    申し訳ないとは思いながらも、実はこの状況は嬉しい。

    包帯の取り換えや、食事の世話をしてくれる紫草。


    (何だかこうしてると………本当の夫婦みたいだ、ね)


    そういえば、紫草が父親に手紙を送ると言っていた。
    俺は「結婚します」って書いて送ることを勧めたが………


    「結婚しました、でも…いいかもね?」


    小さく呟く。

    紫草は部屋のイスに腰掛け、傷薬を調合していた。
    集中していたのか、気が付いていないようで
    「何か言った?」とだけ、返事をした。


    「ううん、何でもないよ。
     ………紫草とスキンシップがしたいな、って独り言さ」

    「………!?」


    頬を染める紫草。


    「ダメだよ。治るまでは…ジッとしていないと」

    「………」


    こうなると、紫草は頑固だ。
    絶対に、俺のケガが治ったと確信が持てるまで
    近付いてこない。


    「………」


    つまらないな、と思い、寂しそうな目(に見えるような演技)で
    紫草をジッと見つめた。


    しばらくすると、おずおずと紫草が近付いてきた。


    (フフッ………本当に、可愛いんだから………)


    こうなると、もうこっちが主導権を握ったも同然。


    (傷で思うように動けないんだから、せめて………
     「スキンシップ」くらいは、いいよね?)






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