DK3という定期更新型ゲーム内の舞台「イブラシル大陸」で旅をしていた「沢神」を名乗る退魔師の一族が、旅で感じた事などを書き留めてあります。
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    3期687年6月
    2010-04-11 Sun 14:35
    バルバシアで紫草と合流し、俺たちは黄眼の塔へ向かった。

    隣に紫草と・・・宵闇がいる。
    ・・・その感覚が、心地よくて・・・
    それでいて、何だかくすぐったいような、妙な感覚。


    俺たちは、時折たわいもない雑談を交わしながら
    塔への道を歩む。

    「じゃあな、留歌。
     食料が確保出来なくなりそうな時は、すぐに戻れ。
     合流する先は、黄眼の塔近くの宿場。
     もし俺たちがその場を離れていても、言づてを頼んでおく。

     ・・・それから、複数のモンスターや兵士が現れたら
     すぐに身を隠すか、退却しろ。
     もう、わかっているとは思うけど・・・ね」


    そう俺が言いつけると、留歌はいつもの穏やかな笑みで頷き
    手を振って、俺たちとは逆の方向へ街道を進んでいった。


    ・・・ふと、振り返ると・・・
    心配そうな、紫草の表情。

    俺たちは16、7歳で既に成人と同等の感覚なのだが
    紫草にとっては「20歳以下」はやはり「大人」とは
    言い難いものらしい。


    「・・・大丈夫だよ。
     留歌はああ見えても意外と慎重だし・・・
     知り合いも多いから、特に心配する事もない」


    ・・・と、紫草に声をかけたものの・・・
    やはり、心配なのだろう。

    これまでは、俺が1人で心配するばかりだった。

    けれど、こうして心配してくれる人が出来た。
    留歌も、そのことはよくわかっている。

    紫草の事を、「紫草おねえちゃん」と呼んで慕っている。

    ・・・離れ離れになってしまった両親の面影を
    歳は自分に近いが、もしかすると紫草に重ねているのかも知れない。
    紫草の優しさは、何となく母のLiesaに似ている気がするから。


    だからこそ・・・
    留歌が1人でふらりと旅に出ても、俺は安心していた。


    紫草に心配をかけさせるような事は、
    留歌には出来ないから。




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