DK3という定期更新型ゲーム内の舞台「イブラシル大陸」で旅をしていた「沢神」を名乗る退魔師の一族が、旅で感じた事などを書き留めてあります。
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    3期686年9月
    2010-02-02 Tue 20:16
    聖者の丘とヘステイア高地を繋ぐ、街道沿いにある宿場で
    士凰と待ち合わせる事にした。


    (・・・遅いな・・・)


    数日前に「逝者の谷へ行く」と言い残して、
    ふらりと出かけてしまった士凰。

    行き来の日数を考えても、そろそろ宿場につく頃なのだが・・・



    聖者の丘とヘステイア高地の街道は、
    砦の将軍達を避けてバルバシアへ潜入する唯一のルートで、
    その為、今は各地からやってきた旅人や傭兵達で賑わっている。

    早めに到着して、留歌の部屋と、俺と士凰の部屋を取った。

    ・・・留歌は既に、部屋に戻って眠りについていた。


    (どうしたんだろう・・・士凰)


    すぐ戻る、とは言っていたし、戻らないのが心配な年頃というわけでもない。
    だが、少し気になる。


    聖者の丘を発つ時の、彼の表情・・・

    いつも通りの笑みをたたえていたが、
    その瞳にはいつになく冥い光が灯っていた。

    ・・・いや・・・

    彼は・・・
    迷っている?

    あの目は、何か、迷っているような・・・
    戸惑っているような・・・

    そんな瞳に見えた。




    「何ボーッとしてるの?父さん」

    「わ・・・!!」


    思わず、座っていたイスから転げ落ちそうになる。
    背後には、いつの間にかドアを開け、士凰が戻ってきていた。


    「まったく・・・俺が不審者だったら、どうするの」


    クスクスと、楽しげに笑う士凰。


    「・・・・・・・?」

    「どうしたの?」

    「・・・士凰・・・・・・・ちょっと、違う」


    ん?と、不思議そうな顔で、士凰が俺を見つめる。


    「何が?」

    「ん・・・・・・出ていった時よりも、もっと・・・
     何となく・・・あ。」

    「・・・・・・?」



    もしかして・・・
    士凰は、唐草さん・・・いや、紫草さんと会っていたのかも知れない。


    (そういえば、逝者の谷に行く、って・・・)


    「・・・・・・」



    何だか、急に照れくさくなり、顔が熱くなってきた。


    (そう、か・・・・・・)




    そんな俺の様子を見て何かを察したように、
    士凰がいつもの笑顔で、ニッコリと微笑んだ。

    良かった。

    ・・・少し、何かが吹っ切れたのかな・・・

    そして、そのきっかけをくれたのは・・・


    「ありがとう、紫草さん!」

    「・・・なんで、父さんがお礼を言ってるの」






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