DK3という定期更新型ゲーム内の舞台「イブラシル大陸」で旅をしていた「沢神」を名乗る退魔師の一族が、旅で感じた事などを書き留めてあります。
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    3期684年11月
    2009-07-29 Wed 10:57
    ヘステイア高地に滞在して、ひと月が過ぎた。

    このPTでの、自分の役割を模索しながら戦っていた日々だったが
    その答えは未だに見出せない。
    そんな中・・・「士凰は今回前衛で戦って欲しい」と言われた。
    異論があるはずもなく、了解、とだけ短く答えて、戦闘に出る。

    久しぶりの、前衛戦。
    普段は後方に控えつつ、攻撃を仕掛けて状況に応じ回復役をこなす。
    ・・・が、前衛なら回復は考えなくて良い。

    だが・・・これから戦闘が激化するに伴って、
    今のこの、中途半端なスタイルが、何処まで通用するのか。


    ・・・頭の中の、もやが晴れないまま
    俺はヘステイアの乾いた風の中、戦闘を繰り返していた。


    「そうか……そう言ってもらえると嬉しいね。」


    そう言って、普段の仏頂面からはかけ離れた(ように感じる)
    優しげな笑みを、レクサスは留歌に向けた。


    「でも、構わないのかな?2人っきりになると……
     俺は…悪い狼になるかもしれない。」


    顔が真っ赤になり、俯いたままの留歌の指先に、
    レクサスは自分の手を重ねる。

    ・・・箱入り娘の留歌には、刺激が強過ぎるんじゃないかな?と思ったが、
    まあ・・・
    これも留歌にとっては、良い経験か、とも思う。

    いずれ俺たちは別々の道を選んで、生きていかなければならない。
    そう決めたからには、俺も留歌を過保護に守る訳にはいかない。
    このまま様子を見守ろう。


    ・・・・・・留歌は、レクサスの事を、どう思ったんだろうか?






    そういえば、以前話した「精霊の契約」の話を
    秘密にして欲しい、と、紫草に伝えた。

    彼女はすぐに「言わない」ことを、約束してくれた。

    ・・・だが、「契約」の話そのものは
    特に隠すような事でもない内容だ。
    例え、誰かが「契約」の話を知ったとしても、また教えたとしても
    その「契約に至る方法と手段」がわからなければ
    知っていても意味が無いことだから。


    「…………………………まさか……

     自分の事を言ってるなんて、
     思ってなかったから……………」



    もごもごと口ごもり、俺の言葉に、恥ずかしそうに俯く。
    こういう仕草や、ちょっと鈍感な所が・・・とても可愛らしいと思う。


    ずっと、俺は・・・キミの事を想っていたんだよ?


    だから「契約」の話をした。
    それでも伝わらないから、ストレートに言葉で伝えた。

    キミが俺をどう思っていようと・・・
    拒絶されても構わなかった。
    ただ・・・知っていて欲しかったから。

    けれど、その事で、キミが返答に困る事も予想はしていた。

    「知っていて、」「伝えた。」

    ・・・自分のズルさに、嫌気がさす。
    でも、伝えずにはいられなかった。
    それほど・・・
    紫草への思いは、俺の中で大きくなっていたのだから。


    そして、俺は・・・
    今まで言いあぐねていた言葉を、彼女に伝えた。



    「・・・・・・・・好きだよ・・・
     


     ・・・・・・紫草」







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