DK3という定期更新型ゲーム内の舞台「イブラシル大陸」で旅をしていた「沢神」を名乗る退魔師の一族が、旅で感じた事などを書き留めてあります。
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    3期684年10月
    2009-07-22 Wed 21:55
    ヴェーラス大湿地帯に滞在したのも束の間。

    夜もまだ明け切らぬ、まるで夕暮れ時のような空を背に
    俺たちは行軍を開始した。

    ・・・行き先は、ヘステイア高地。

    また、緑が少なくなるな・・・と、思いつつも
    父・士皇と旅していた時には通らなかった場所へ訪れる。
    ・・・その事実に、心は昂っていた。


    短いヴェーラス大湿地帯での滞在期間中、
    俺は戦闘の合間、ある人の所に向かった。

    それは・・・



    俺がとても、大切に想っている人。


    (・・・・・・・)

    その言葉を伝えた時・・・
    俺は心の中で苦笑いしていた。


    (まるで、独占欲の固まりのような台詞だ・・・)



    ・・・我ながら、呆れる。

    いつでも、冷静に。
    どろどろとした愚かな感情に流されず、振る舞う。

    それが、自分の中の守るべき「主義」。

    それなのに、彼女を前にして出て来る言葉は、
    全てが・・・

    俺が最も嫌う「感情」だけに支配された「独占欲」の固まりだけ。


    「前に・・・木と花の話を聞かせてくれたよね。
     あの時は、自分でもどう応えたら良いのかわからなくて・・・
     ただ、強がってしまった。けれど・・・

     今ならハッキリと言える。
     俺が今、ずっと一緒にいたいと思う花は・・・

     紫草・・・キミだけだ。


     ・・・他の人は、考えられない。」



    会って、話す毎に・・・
    瞳を見つめる毎に。

    俺は確実に、彼女に惹かれていた。


    ・・・そして・・・

    俺は己の感情を抑えきれず、彼女に想いを伝えた。
    余りにも一方的な感情じゃないか・・・と思った。


    きっと、彼女もその言葉に相当驚いたのだろう。
    へなへな、とその場に崩れるように、座り込んでしまった。

    が・・・
    彼女は、真っすぐに俺の目を見つめ、答える。
    それは・・・

    俺が心から恐れていた

    「拒絶」

    の言葉ではなかった。




    ・・・心臓が高鳴る。


    鼓動が・・・早くなる。




    まるで自分が、自分ではなくなるような感覚に捕われる。
    だが・・・

    今はただ、その感覚に捕われていたいと思った。









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