DK3という定期更新型ゲーム内の舞台「イブラシル大陸」で旅をしていた「沢神」を名乗る退魔師の一族が、旅で感じた事などを書き留めてあります。
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    3期684年7月
    2009-07-01 Wed 22:04
    バーリー要塞に進軍した。
    砦の将たちと戦うというのも面白そうだったが、それはせず
    俺たちは、密かに移動を繰り返していた。

    次はこのまま北へさらに進軍するかも・・・
    それとも反転して戻るかもわからない。

    あくまで、気ままに。自由に。


    前の戦いで負った傷も癒え、最初に出会ったモンスターにも、
    さらに続けて襲いかかってきたモンスターにも、
    俺は奇襲をかけて飛び出した。

    ・・・苛立っていたとはいえ、少々八つ当たりし過ぎたかも知れない。


    無難に戦闘をこなして、その日は要塞付近にあった宿に泊まった。
    久々の宿・・・それに、暖かいベッド。

    泊まり場を確保し、皆はそれぞれ酒を飲み交わしたり、
    それぞれの部屋に行き来したり、気ままな夜を楽しんでいたが・・・
    俺は1人で宿の周りを歩き、少し冷たい、乾いた風にあたっていた。
    山道から要塞にかけては、高地の為、夜は冷え込む。


    (そういえば・・・最近は約束事が多いな・・・)


    ボニータ・・・ココから酒場に誘われている。
    俺は酒が飲めないよ、それでもいいなら、と返事したが・・・
    酒の飲めない男を、ココはどう思っているのやら。


    ロザリアとも、喫茶店・・・カフェBBで会う事を約束した。
    普段は「騎士」さながらに誇り高い彼女だが、甘いものも好きらしい。
    意外な一面が見えた事に、興味がある。


    マリエルとの約束は、まだ果たしていない。
    戦闘中の料理・・・難しいな。


    レーヴェともカフェBBで会って、パフェやら甘いものをシェアする約束を。
    生クリームとメロンが苦手なのは、ちょっと意外だったけど。


    フェルとも約束していた。
    こちらも甘いもの。
    留歌も呼んでいいみたいだし・・・
    近いうちに2人揃って会いに行こうかと思う。


    カフェといえば、ジーナとも約束していたっけ。
    パフェをおごる約束。
    ・・・また、大騒ぎになりそうだけど、それが見たくもある。
    明るい彼女の笑顔を見ると、こちらまで楽しくなれる気がする。


    それから、ザッハさん・・・
    ザッハさんは魔族で・・・俺よりももっと長い寿命を持っている。
    数万年と言っていたが・・・
    俺はまだ、どの程度生きるのかわからない。

    さすがに数万年とは生きられないだろうが、それでもザッハさんと過ごせる時間は
    普通の人間よりも長いだろう。
    だからこそ・・・ザッハさんの言葉は嬉しい。

    「私も寿命が長いからな。ずっと良い友達でいよう♪」

    退魔師の友人が、魔族。
    それでも良いじゃないか、と思う。父の親友も魔族だったと聞いていた。
    ・・・友人関係に、出身や、性別・・・そんなものは関係ないと実感した。


    それから・・・バーリー要塞に移動する前に、紫草に会った。

    俺は彼女の過去の事情や、これからの事に、出来るだけ力になりたい、と。
    そう伝えた。
    その時、俺の手に触れた、紫草の頬・・・

    何だかとても心地が良くて、もっと近くに感じたいと思い・・・
    そう思った時には、体が勝手に動いていた。


    いつからだろう。
    紫草と会う時に、心が昂るような感覚を覚えるようになったのは。

    初めて紫草に会ったのは、父に連れられて挨拶に言った時。
    2度目に会ったのは・・・紫草が、独り泣いていた時だった。

    彼女の涙を見た時・・・何故だか、自分の胸まで苦しくなった気がした。
    最初は、ただの同情かと思っていた。

    だが・・・


    「覚悟をしてでも通したい「ワガママ」なのか
     よく考えた方がいいと思う」


    ・・・傲慢な俺の言葉に、返ってきた紫草の言葉。

    てっきり、責められるか・・・なじられるかと思っていた。
    それほど・・・俺の言葉は、自分勝手なものだった。



    俺の髪を撫でる紫草の、暖かな手を感じながら・・・
    次に発する言葉を、俺は続けるかどうか躊躇っていた。
    伝えて、どうなる?


    ・・・どうにも、なりはしない。


    恐らく、紫草は拒絶するだろう。
    彼女は人としての天寿を全うする事を、望んでいるに違いないから。


    絶対に、言ってはならない。
    ・・・・・言えない。


    俺は・・・
    その言葉を伝える資格がない


    「人であり、人ではない者」なのだから。





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