DK3という定期更新型ゲーム内の舞台「イブラシル大陸」で旅をしていた「沢神」を名乗る退魔師の一族が、旅で感じた事などを書き留めてあります。
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    3期684年6月
    2009-06-23 Tue 10:02
    自己嫌悪。


    俺とは無縁の言葉だと思っていた。
    ・・・自分は強く在りたい。常にそう在りたいし、そう在るつもりだと思っていた。
    なのに・・・



    紫草に「精霊の誓い」の話をしてしまった。
    彼女に抱き締められて、樹木と植物の関係を聞いて・・・

    これ以上、心配させたくなかった。


    「俺が木なら、花に栄養を分け与えればいい・・・枯れさせなければいい。
     その方法を、必ず見つける。そう、思った。」


    そんな傲慢な台詞を、吐いた。
    その台詞の意味は


    「居なくなるなんて、許さない」


    傲慢以外の何ものでもない。
    俺はこれから、自分に好意を向けてくれる人間に対して
    「誓い」を強制するつもりなのか?
    バカな。
    そんな身勝手な事は、有り得ない。

    自分と長い時間を生きてもらう為に、他人の人生を歪ませる。



    ・・・最低だ。



    紫草はどう思っていただろうか。
    当然、怒っているだろう・・・と思う。
    決別を叩き付けられても仕方ない。
    それだけの、傲慢な台詞を、俺は吐いてしまった。

    そこまで考えて、気付いた。
    俺はどうして、紫草を失う事を恐れているのだろう。

    ザッハさんや、他の長命な種族の友人たちもいる。
    長い時を、彼らと共に生きて行ける。
    なのに・・・



    そんな「気の迷い」は、戦闘に如実に現れた。

    マルガリタの放ったアイスボールと、彼女の召喚した「雪の女王」・・・
    その攻撃に重ねるように、俺は前線に飛び出し、斬りかかった。
    作戦通り。

    レイ、と名乗っていた者の左手を骨折させたものの・・・
    俺は敵陣深く斬り込んだ、その危険な状況に気付いていなかった。


    そう、それは・・・
    今考えれば、なのだが・・・

    周到に用意された罠だったに違いない・・・と思う。



    雀と名乗る者が、単身突撃した俺に強打を浴びせる。
    1人だけ突出しているのだから、攻撃を受ける事は十分予想していた。
    レイ氏のフレイムストライクを妨害したフェルを確認すると、
    さらに俺は次の技を構えた。
    使い魔が攻撃して来ていたが、このくらいならどうってことない。
    このまま・・・

    俺はとにかく、マルガリタとツクジを守る事を考えていた。

    魔法も、技も、全てを受け止める。
    そして彼らの魔法と罠に任せる。

    ・・・はずだった。




    気が付くと、エクストラやピアノたちに介抱されていた。

    「・・・・・・・ここ、は?」

    パワーストライクと、アイスボールの直撃を受けた所までは
    覚えていた。だが・・・それ以降の記憶がない。

    イヤな予感が走ったが、レクサスが簡潔に、その時の事を話してくれた。



    ・・・俺たちは、敗北していた。
    集中攻撃を浴びる形になった俺が、真っ先に倒れ・・・
    続いて、フェルが。
    そして、ツクジが・・・
    最後にマルガリタが倒れ、勝負は決したらしい。

    完敗だった。


    「・・・・・・過信、か・・・」

    最初に出て来た言葉は、それだった。

    過信。
    己の実力を見誤っていた、と言う事。

    そして・・・迷い。


    「・・・父に、こんな姿見られたら・・・
     なんて言われるかな・・・」

    くっくっ、と自嘲の笑みがこぼれる。
    額を押さえ、俯く。
    誰が巻いてくれたのか、手の包帯の感触が一層の自嘲を煽る。


    (俺が前線で、もっと立つことが出来ていれば・・・
     少しはこの結果も変わっていたのか・・・?)


    そこまで考えて・・・俺は、己の力の無さを、再び痛感していた。

    もっと、強い力が欲しい。
    守りたいものを最後まで守れるくらいの・・・
    そんな、「力」が。





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