DK3という定期更新型ゲーム内の舞台「イブラシル大陸」で旅をしていた「沢神」を名乗る退魔師の一族が、旅で感じた事などを書き留めてあります。
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    3期684年5月
    2009-06-19 Fri 14:12
    微笑んだ彼女の顔は、ひと目でわかるほど真っ赤になっていた。


    ・・・いけないと思いつつ、恥ずかしそうに微笑む顔をもっと見たくて
    つい、意地悪な言葉を吐いてしまう。




    5月に入り、俺はナインテイルが計画していた、
    とある戦闘に参加する事になった。
    すぐさま支度をし、急いでマルティア大森林南部方面へ向かう。
    同じく参加を決めた、ツクジも一緒だ。

    指定された場所へ到着すると、フェルとマルガリタの2人が待っていた。

    いつもと変わらぬ柔らかな笑顔で、出迎えてくれる2人。
    これから戦闘に向かうというのに・・・
    そういう無防備なところが、彼らの好ましい所でもある。


    目的地への途中、何体かのモンスターが出現したが
    特に問題もなく倒した。

    ミレット山道の空気の少なさや、緑の少なさで感じるプレッシャーに比べれば
    森林での戦いは、立地的に戦闘のし易い楽な部類だ。


    目的地には準備が必要だった。
    直前の森の中で、俺たちは野営の陣を張る。
    フェルとマルガリタ、ツクジと連夜作戦を練り・・・
    あらかたその内容が決まった、夜の事だった。



    俺は、紫草との会話を思い出していた。
    ・・・最近、1人になると思い出すのは、決まって彼女の事。


    俺は先日、紫草に対して

    「紫草を女性として意識している」

    と、ハッキリ伝えた。
    ・・・その後の反応からすると、イマイチよくわかっていないようだったが。
    それも仕方ない。
    彼女は男として生きていた。
    それも、ごく最近まで・・・

    恐らく、男女の境というものが、彼女の中では希薄なのだろう。

    だからこそ、俺は紫草に親友のような念を抱いていたし
    これからもそういう付き合いが続けられたら・・・と思っている。

    だが、自分の中のもう1つの感情に気付いたのは
    紫草の使い魔である、宵闇との会話のときだった。


    「手を出すなよ」


    と、宵闇は言った。

    そんな事を言われるまで・・・俺は気付かなかった。
    俺は紫草を、「そういう目で」見た事は無いはずだった。

    だが・・・


    いつの間にか、意識していた。
    彼女の事を、女性として。




    ・・・ふと、考えを止める。

    目的の地とは逆の方向から、何かの気配を感じる。
    これは・・・




    殺気。




    「フェル・・・マルガリタ、ツクジ!!」


    当然、彼らも気付いていた。
    その「殺気」に・・・


    「・・・・・・人斬り、か・・・・・・・・!!」


    完全に近付けてしまった。
    油断していた、と後悔するが・・・後の祭り。


    人と斬り合うのは、もうしばらく避けたかったんだが・・・


    仕方ない。

    初めての対人戦・・・負けるつもりはさらさらない。
    全力で、斬り返す。




    ・・・俺たちに斬りかかった事を、後悔させる為に。






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