DK3という定期更新型ゲーム内の舞台「イブラシル大陸」で旅をしていた「沢神」を名乗る退魔師の一族が、旅で感じた事などを書き留めてあります。
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    2期693年10月
    2009-01-18 Sun 17:17
    触れた手

    (・・・・・・・)


    ジッと、右手を見つめると・・・
    あの時触れた、暖かい感覚を思い出すような気がした。


    俺の事を否定する事もなく
    ただ、彼女は俺の事を見つめながら言った。


    「……応援は、できないけど…無事は、祈ってる。」





    俺が人斬りになる事を話したのは、紫草が初めてだった。

    話そうと思ったのは、特に、何を意識した、という訳ではない。
    いずれは、紫草の他にも父や、父の周りにいる近しい人間にこの事を話して
    父の元を離れようと思っていた。



    人斬りという行為は、紫草にも話した通り好きな訳ではなく・・・
    むしろ、俺の中では嫌いな類に入る。

    相手が抵抗するにしろしないにしろ、無差別に敵対するという行為は
    自分の中ではスマートと思える行為ではない。

    これは父と同じ考えなのだが、同意の上での戦いなら問題ない。
    だが、毎回相手の同意を得て、戦える訳が無い。
    そんな事は現実問題として、有り得ないのだ。

    この大陸は、戦場なのだから。




    だが、俺は知りたかった。

    父の言う「強さ」とは?
    いつも優しく、争い事を嫌う父が、どうしてあれほど苦しみながら
    人を斬ったりするのか?

    そこまで悩む必要はないじゃないか。
    父は考え過ぎなのだ。
    父の大切な友人でもある、Luciaも言っていた。

    「考え過ぎだ」

    と。

    俺も、その通りだと思う。


    自分なら、もっと上手くやる。
    周りとは一線置いて付き合い、適当に流していればいい。
    強くなりたければ、強いものと戦えばいいし、
    自分の気持ちに正直に行動すればいい。


    だが・・・




    彼女の・・・不安そうな瞳が、また脳裏をよぎる。










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