DK3という定期更新型ゲーム内の舞台「イブラシル大陸」で旅をしていた「沢神」を名乗る退魔師の一族が、旅で感じた事などを書き留めてあります。
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    2期693年3月
    2008-11-30 Sun 15:35
    「対人・・・街道・・・?」

    「うん、アルヴィスの森と・・・それから第二砦。
     この2つが会場になるらしいよ」

    「・・・」

    「既にこの2つの地点から、撤退を始めた部隊もいるらしい。
     ・・・大変な規模で、斬り合いが起きるみたいだね」


    ふらりと外出していた士凰が、そんな情報を入手して来た。
    俺も、ガビィさんと会った時に、ちらっと話を聞いていたが・・・

    遂に、その時が来たのか。

    「・・・士凰。俺は行くよ」

    「・・・父さん」


    ふう、と大きな溜息をつき、士凰は俯いた。


    「どうしたんだ?」

    「・・・争いごとは嫌いなくせに・・・まったく」

    「・・・「戦う事」は、嫌いじゃないからね」

    「・・・やれやれ」


    そう。
    憎しみから起こる、「無益な争い」は嫌いだ。

    だが・・・例え生死を賭ける事になろうとも、何も考えず、
    ただ己の力と相手の力がぶつかり合う
    「お互い同意の上の戦い」は嫌いじゃない。

    ・・・いや。



    きっと、それが好きだから「人斬り」をやめられないのだろう。



    「リグも、行ってしまった。
     恐らく・・・他の皆も、参加する為に準備を始めていると思う」

    「・・・」

    「俺は・・・誰と組もうかな」

    「・・・ったく。」


    呆れたように、士凰が笑った。
    俺も、いつの間にか1人の男として成長した彼を見て、笑った。


    「俺もついて行くよ。・・・構わないだろう?」

    「・・・ああ」


    以前の俺だったら、自分が人を斬る姿は見せたくない、と言って
    士凰や留歌を連れては行かなかっただろう。

    だが、今は違う。

    今のうちに・・・
    この世界に留まっていられる、あと僅かに残された時間で・・・
    彼に自分の姿を見ていてもらいたい、と思う。

    自分の、ありのままの姿を。





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