DK3という定期更新型ゲーム内の舞台「イブラシル大陸」で旅をしていた「沢神」を名乗る退魔師の一族が、旅で感じた事などを書き留めてあります。
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    2期692年10月
    2008-11-01 Sat 23:30
    アルヴィスの深い森の中で、俺たちは対峙した。

    「TRIDENT」・・・
    人斬りを「斬る」為に存在する者たち。

    彼らは、いつから俺たちを狙っていたのだろうか。
    そして・・・
    俺はいつから、この、押さえられない血の昂りを感じていたのだろうか。

    きっと、俺は


    彼らに発見される事を、望んでいた。




    「リベンジ相手が自分から来てくれるとは、ね 」

    リグが低い声で呟く。
    感情を押し殺したような・・・声。


    「ふっふふ?♪いータイミングで斬りかかってくれちゃって。
     TG!武器はないけど、そんなの些細なことだよね 」

    柏風がそう言って、TGと視線を交わせる。
    無言で頷くTG。

    「遠慮する必要は無い相手か…実に楽しみじゃ♪ 」

    明るい声、だが・・・その表情からは笑みが消えている紅輝。
    いつも飄々と戦闘をこなすコアラも・・・言葉は無い。


    「この時を、どれだけ待ち焦がれた事か・・・!
     ・・・絶対に、負けない!・・・人斬りとしての誇りにかけて。」

    俺は静かに、槍を構える。




    戦闘は、TRIDENTコールさんの
    体力上昇の能力を持つ「歌」から始まった。

    しかしそれを許さぬとばかりに、柏風が不意打ちのように飛び出し、
    Furfurを召喚する。
    激しいFurfurの攻撃と・・・そして、続けて繰り出される
    ウィルさんに向かって放たれた「氷」の魔法。

    が・・・ウィルさんは、それをまるで見通していたかのように躱した。


    「・・・!?」

    躱したウィルさんの後方から、ウェスさんが飛び出す。

    「こんなやつらに、やられてなるものかよ!」

    「きゃああっ!」

    「柏風!!」

    突撃して来たウェスさんが、全員に斬りかかる。
    魔法を打つ為に最前線に飛び出していた柏風のみが
    幸いにもその攻撃をやり過ごせたものの・・・

    「くぁっ・・・!」

    痛烈な一撃。
    ちょうどウェスさんの射程距離に留まっていた俺は、
    最もきつい一撃を喰らう事になった。

    (・・・くっ・・・やはり、強い・・・!)

    だが、ここでやられているわけにはいかない。

    何故なら、この一戦は・・・
    リグや皆にとっても「リベンジ」のチャンスであると同様に
    俺にとってもこの戦いは「リベンジ」だったのだから。

    「動きを止める・・・それが出来ないで、何が人斬りか・・・!」

    俺は天界神獣・・・光の神鳥・セトゥンを召喚した。
    指で素早く、呪印を結ぶ。

    「セトゥンよ・・・舞え!!」

    無数の光の刃に変化した鳥たち。それは空を舞い・・・
    先ほど俺たちに大きなダメージを与えた、ウェスさんに向かった。
    光はウェスさんの体を包むようにして舞い・・・
    その体を麻痺状態に追い込む。

    俺はさらに光を飛ばし、敵陣へ突入した。

    「縛れ・・・」

    その光は、今度はかすみさんへ。
    直撃した光の攻撃で、動きを止めた瞬間を見計らって
    俺はセトゥンに続くように敵陣へと斬り込む。

    「俺に行動を許した事を・・・後悔するがいい!!」

    その直後、コアラは後方でディレイを詠唱し・・・
    リグは召喚したRot Volkrumと共に、俺と入れ替わるかのように
    全員に攻撃を仕掛けた。
    そして、さらに・・・TGが「怯懦の狂想曲」を歌う。

    暗い、旋律。

    ・・・それは、TRIDENTメンバーを恐怖の幻覚に誘なっていた。

    が・・・
    その後、俺たちは怯懦を切り抜けたウィルさんの攻撃と
    続くフォルさんの攻撃によって、全員がダメージを受けてしまう。
    柏風の魔法によって、かすみさんを落とす事には成功していたが・・・

    (く・・・まず、い・・・)

    強烈な攻撃を立て続けに受けたせいで、俺の体が
    次第に重みを増していた。
    ・・・致命的な傷こそ負ってはいなかったものの・・・
    これ以上・・・
    いや、後一撃。
    ダメージを受ければ、恐らく動けなくなるのは間違いなかった。

    TGが体力を増加させる歌を奏でてくれていなかったら
    ・・・もうとっくに、倒れていてもおかしくない状況だったはずだ。

    だが、その後俺はウェスさんに一撃加えて、彼を地に伏せると・・・
    静かに。
    今日のこの戦いにおいて、雪辱を晴らす思いを秘めていた紅輝が、

    「引き裂く…其の身を!其の魂を!」

    ・・・自身の限界から繰り出す連撃を加えて、
    フォルさんを斬り倒した。

    その後も両者の激しい攻防が続いたが・・・
    リグの鷹爪双撃(ダブルマイティタロン)と、
    コアラの攻撃で決着がついた。

    終わってみれば・・・
    俺たちは全員が全身に傷を負っていない箇所など無いくらいに
    傷だらけの状態で立っていたが・・・

    それでも、俺たちは全員が、その足で立っていた。

    「今回は…私らの勝ちじゃ♪ 」

    紅輝が・・・珍しいくらいに、眩しい程の笑顔で振り返る。

    「ふー楽しかった♪また私達の首、取りにおいでよっ! 」

    つられたようにそう言うと、柏風も笑った。
    ・・・戦いは、終わった。


    「・・・」

    槍を振り、大きく1つ、息を吐いた。
    次はどうなるかわからない・・・けれど・・・
    俺は勝利を噛み締めていた。

    束の間の勝利の余韻を。





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