DK3という定期更新型ゲーム内の舞台「イブラシル大陸」で旅をしていた「沢神」を名乗る退魔師の一族が、旅で感じた事などを書き留めてあります。
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    2期692年7月
    2008-10-05 Sun 23:33
    ルベツアール峡谷で、感じていた気配は遠ざかってしまった。いや・・・

    「彼」の言っていた言葉を借りて言えば。
    俺たちはまだ、「出会う時」には、至っていなかったのだろう。


    霧深い峡谷を後にしながら、俺はいつになく昂る・・・
    普段は己の奥底に秘めなければならない、と認識している
    「何か」が蠢き出したのを感じ始めていた。

    峡谷を後にして、移動した場所は・・・
    「アルヴィスの森」。

    ここにはかなりの数の冒険者が
    それぞれの思惑を持ちつつ、滞在している。
    身を隠すには持って来いの木々が、深く、広く、生い茂る。



    (・・・)

    体中が、火照ったように熱い。
    無言で槍を振るう。

    リグやTGたちが、向こうの方で野営の準備を始めていた。
    それを一緒に手伝わなければならないと思う・・・が。

    どうしても、足が動かない。

    ただ、ひたすら・・・俺は槍を振るい、己の中の
    「衝動」を抑える。


    (俺は・・・戦いを、欲している・・・?)

    (人を守る事の為だけに、戦うはずの退魔師が・・・?)




    「くっ・・・!!」

    ドスッ、と鈍い音を響かせ・・・
    「殲滅の鳳凰」は地面に突き立った。


    「・・・くくっ・・・あはは・・・!」

    己を嘲笑う為に発せられた、声。
    そのまま地面に座り込み、長く伸びた前髪に手を差し入れ
    顔を覆った。

    知らぬ間に、指の間を涙がつたう。


    (Liesa・・・)

    (ぬいぐるみを手に入れたよ・・・けれど)

    (精霊界への扉が開く、その時は・・・
     
     一体、いつになったら訪れるというんだ・・・?)


    早く、君の元へ戻りたい。

    この、「戦いへの渇望」を止めてくれるのは、君だけだから。



    早く。

    俺を




    止めて





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