DK3という定期更新型ゲーム内の舞台「イブラシル大陸」で旅をしていた「沢神」を名乗る退魔師の一族が、旅で感じた事などを書き留めてあります。
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    2期691年1月
    2008-06-02 Mon 10:40
    いつの間にか・・・

    俺は海を越えて、スヴァルトと呼ばれている孤島へ渡っていた。
    何かに呼ばれるような気がして、その気を追いかけるためMMを抜け・・・
    早半年程が経とうとしていた。

    気配は確実に強まっていた。


    スヴァルトは孤島とはいえ、人々が暮らしていない地、という訳ではない。
    親切な村人に宿を借り、俺はただひたすらぬいぐるみの行方を探している。


    そんな矢先の事だった。



    俺は偶然、スヴァルトに存在すると聞いていた
    「海底通路」への入り口に辿り着いた。

    そこで・・・


    決して会いたくない人物に遭遇する。



    「あーら、こんなところで会うなんて奇遇ね!」

    「・・・アンタは」


    その男は相変わらずのくねくねした動きで
    (しかも黒いパンツ一丁という姿で)
    こちらへ近付いて来た。


    「アンタ、なんでこんなとこにいんのよ」

    「アンタこそ・・・
     それより、俺の槍は大事に使っているんでしょうね?」

    「もちろんよー、フル活用!」

    「・・・俺は忙しいんです。失礼します」


    長い事この人と関わりたくない。

    そう思い、すぐさまこの場を立ち去ろうとする俺に
    その人は声をかけて来た。


    「ちょっと、待ちなさいよ。
     アンタ・・・目的のものは見つけ出せたの?」

    「・・・もうすぐ見つける予定ですが」

    「・・・」


    ふと、その人の表情を見ると・・・
    いつになく真剣な表情をしていた。
    (得てしてこの人が真面目な顔をしている時は、
    ろくな事が起きないのだが)


    「サモの取材旅行は、もう終わるの」

    「・・・」

    「だからアンタに長い事借りていた装備を、返すわ」

    「ええ、是非そうして頂きたいですが」

    「・・・そしたら、すぐに戻りなさい」

    「・・・?」


    よく見ると、彼の体には無数の小さな傷が走っていた。
    取材とはいえ・・・
    どうやったらこんなに酷いケガを負えるのだろう。


    「アンタ・・・どういう取材旅行をしてるんですか?」

    「だから言ったでしょ?ハードなの、ハード!
     でなきゃアンタに槍を借りたりしないわよ!
     それより・・・」


    じろり、と睨まれる。


    「早く目的のものを見つけて、ここから戻りなさい?
     サモに言えるのは・・・それだけ」

    「・・・」

    「アンタの黒い羽根・・・いえ、正確にはアンタのもの「だった」
     羽根・・・かしら」

    「・・・!?」

    「今・・・「TRIDENT」の妃騎 楓嬢が持ってるわよ」

    「・・・何だって・・・!?」


    巡り巡って、TRIDENTに奪われた羽根。
    なんて皮肉な事なんだろう。
    だが・・・


    「・・・俺には、もう・・・関係のないものですよ」


    そう。関係ない。
    俺の中の「羽根」の持ち主は、既に俺と同化した。
    所持者は消えたのだ。

    もう、俺が取り戻す理由は無い。


    「ふうん・・・まあ、そう言うんだったらいいんだけど。
     でも・・・」

    「・・・」

    「アレはアンタが、自分の手で浄化させてこそ・・・
     じゃないのかな?って思ってたのは
     
     ・・・サモの、間違い?」

    「・・・」

    「あー、ヤダヤダ!アンタと話してると辛気臭いのが
     感染っちゃうわよ!!
     
     ほれ、じめっとしてないで挨拶くらいしていきなさい!」


    どん、と強引に突き飛ばされ・・・
    俺は彼の背後にいた人々の元へ連れて行かれた。


    「・・・!ヴィアさん・・・!
     それに、Dollさんや、Eveさん・・・

     ガビィさんまで!!」


    懐かしい顔ぶれが揃っていた。
    以前は剣を交じわせた・・・同業者たち。


    「・・・あそこにいるのは・・・?」


    1番奥の方で、座って紫煙をくゆらせる1人の人物。
    いや・・・
    そもそも・・・



    「人」・・・なのか?


    俺はその「鼻」のような形をしたものに
    何やら奇妙な懐かしさを覚えながらも、
    少しの間・・・彼らと話を交わしたのだった。




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