DK3という定期更新型ゲーム内の舞台「イブラシル大陸」で旅をしていた「沢神」を名乗る退魔師の一族が、旅で感じた事などを書き留めてあります。
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    2期688年8月
    2007-11-05 Mon 14:49
    リグストラム
    「殺すつもりはない。だが、逃がすつもりもない! 」

    沢神士皇
    「・・・俺が言う事は、何もありません・・・
     誰であろうと、全力でいかせてもらう。ただ、それだけだ。」

    コアラ
    「でゅえるでゅえる! 」

    紅輝
    「怨むのなら、御主達の強さを怨め…
     そして、喜べ!その強さを存分に振るえる事を! 」



    ・・・俺たちはそう相手に向かって言い放った。

    バルバシア城内。
    かつてここで、同じように戦闘をした記憶がある。
    もちろん相手は兵士ではない。

    ・・・そして・・・「同業者」でも、ない。



    相手は・・・言葉こそ交わした事はないが、
    噂でよくその名を耳にする人たちだった。
    しかも、冒険者としての経歴は長いらしく
    得意な戦法こそ、俺たちとは全く違う方向性ようだが
    その経験は明らかに俺たちを上回っていて、
    油断のならない相手のように感じられた。

    そして・・・相対した、次の瞬間のことだった。

    「!?」

    4名のうちの3名・・・
    アーサーさん、マスターレイヴンさん、グラレックさんが
    突然その場で「気」を高めたのだ。

    ・・・難しい言い方だが、東方出身の俺が、例えて言うならば
    こういう言い方しか浮かばない。

    (・・・気の動きを、読み始めた・・・!)


    「俺の動き、とらえられるか!!」

    アーサーさんが気を高めながら、こちらに言い放つ。
    もし、本当に・・・
    彼らがこちらの気配を読み、感じ取る事が出来るようになっているとしたら
    ・・・俺たちは不利な状況におかれた事になる。

    攻撃が当たらなければ、
    「攻撃」とは、ただの自殺行為に過ぎない。

    敵にダメージを与えられない攻撃は、
    体力を激しく消耗させる。

    (・・・)

    俺たちは一瞬戸惑った。
    だが・・・

    このまま攻撃せずにいても、やられるだけだ。
    ここはいくしかなかった。
    そして、先陣を切ったのは、リグだった。


    「ふふっ、ただのハリセンボンだと思わない事だよ… 」

    マスターレイヴンさんにこそ、その攻撃は躱されたが
    リグの攻撃はアーサーさんを麻痺させ、
    さらにグラレックさん、ぬこたんさんにダメージを与えた。


    「・・・手は抜かない主義でね」

    リグの後方から、その攻撃に続くように俺が飛び出す。
    が・・・
    最初の一撃はグラレックさんに完全に読まれていた。

    「・・・っ!」

    相手を麻痺させようと、全力で持ち手を狙った攻撃は
    受け止められてしまった。
    しかもその攻撃は、相手に読まれていても躱される事のないよう
    一撃目に全体重を乗せていた。
    そして・・・
    そのままグラレックさんに受け流されてしまったのだ。


    「・・・くっ!」

    躱したグラレックさんを深追いする事なく、
    俺は横にいたマスターレイヴンさんに目標を変更した。
    が・・・
    マスターレイヴンさんも先ほどの「気を高める」行為によってか
    どうかはわからないが・・・
    完全に俺の動きを読み切っていたらしい。

    短い気合いとともに俺の二撃目を弾き返す。

    「!」

    ・・・その勢いは余りにも強烈で、俺は態勢を崩してしまった。
    その時・・・
    俺の一撃目を躱していたグラレックさんが、
    がら空きになっていた俺の肩口に強烈な一撃を浴びせた。

    「・・・ぐぁっ・・・!!」

    耐えきれずよろめく。
    その瞬間、信じられない速度で、二撃目が襲いかかってきた。
    骨折こそ免れたものの、この連続攻撃で一瞬のうちに
    息が上がってしまった。

    (・・・まずい!)

    が、ここで何もダメージを与えず後方に飛び退っては
    続くはずのこちらの攻撃の波を断ってしまう。

    「・・・くそっ・・・!」

    執念でアーサーさんを槍で打ち据えた。
    そしてぬこたんさん。
    ぬこたんさんへの攻撃は、どうやら右手の柔らかい箇所に
    当たったらしく、ぼきりと鈍い音が聞こえた。

    さらに、もう一度初撃で動きの鈍ったアーサーさんを狙う。


    「躱せるものなら、躱してみろ!」

    そして、打った槍を翻し、続けてマスターレイヴンさんへ。
    が、先ほどのダメージが体に残っている俺の槍さばきでは
    それ以上の攻撃は無駄だった。
    グラレックさん、ぬこたんさんに動きを読まれ
    俺は後方へ退がるしかなかった。


    が、その瞬間。
    コアラが呪文を唱え、暖かな光が俺たちを包む。

    ーエンジェリックフェザーー

    神秘的な程に輝く光。
    これで少しでも時間を稼ぎ、その間に体力を回復するしかない。


    そしてその間・・・
    紅輝はいつの間にか前線に斬り込み、アーサーさんを
    その足下に倒す事に成功していた。


    「深紅の衝撃…その身に受けろ! 」

    そして一瞬の間に攻撃は止む事なく相手に襲いかかり
    同時にぬこたんさんをも打ち倒す。


    「壱の角は我が敵を刺し貫く! 」

    そして、グラレックさんに紅輝の槍が貫かれ
    マスターレイヴンさんにも・・・
    と思っていた次の瞬間。

    マスターレイヴンさんは後方へ控えていた俺たちの方へ
    向かってきたのだ。
    予想外のスピードに、俺たちは完全に態勢を崩されていた
    ・・・が。

    コアラの唱えていたエンジェリックフェザーが
    その効果を発揮して輝いた。


    最初に向かってこられた俺は、気付くのが早かった為
    躱す事が出来た。
    そしてリグ、紅輝、コアラもそれぞれのフェザーの効果で
    マスターレイヴンさんの渾身の攻撃を躱した。

    体勢を崩されたマスターレイヴンさんを避け、
    後方に控えていたコアラが、待っていたとばかりに
    グラレックさん狙いのセラフストライクを放つ。

    が・・・グラレックさんはその攻撃を躱した。



    その後は・・・
    完全に技の打ち合い、躱し合いだった。

    恐るべき洞察力と身体能力で、こちらの攻撃を読み、躱す
    マスターレイヴンさん、グラレックさん。

    もう少しとどめを刺すのが遅かったら、間違いなく
    俺たちは攻撃を躱される疲弊で、先に倒れる事になっていただろう。



    戦闘には勝利したが・・・
    俺はまだまだ己の実力不足を思い知らされる事となった。





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