DK3という定期更新型ゲーム内の舞台「イブラシル大陸」で旅をしていた「沢神」を名乗る退魔師の一族が、旅で感じた事などを書き留めてあります。
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    2期688年5月
    2007-10-17 Wed 15:46
    「・・・好きに、しろ・・・」

    全身に傷を負い、体を支えられず、そのまま地に伏した。
    ・・・斬られた部分が焼けた石のように、激しく熱を帯びている。
    溢れ出す血液の流れを感じながら

    ・・・静かに目を閉じた。

    「その執念・・・制裁。そして、楔。
     ・・・受ける覚悟も無しに、俺はDFを脱退した訳じゃない・・・」

    「・・・」

    ゆらり、と・・・ガビィさんが傍に近付く気配を感じた。
    その手には・・・





    「・・・・・・っ!!」


    目を覚ますと、周りは真っ暗で・・・
    夜が明けるには、まだまだ時間がかかりそうだった。


    「・・・」


    前髪をかきあげる仕草すら、気怠く感じる。
    ・・・夢だったのだ。
    自分の体を見回す。

    目覚める直前に、打ち込まれた「楔」の感触。

    それは生々しく残っていた。

    「・・・っ」


    胸に手を当て、楔が体に無い事を確認する。


    ・・・壮絶な死闘だった。
    どちらが全滅しても、おかしくない戦闘だったのだ。

    思い出すと、鼓動が早くなる。


    「きっと、もう一度眠る・・・のは無理だろうな・・・」


    再び眠る事を諦め、俺は上着を羽織り外に出る。
    まだ白んでもいない空。
    煌煌と光る星を見上げながら、心を落ち着かせる。



    まず、最初の楔は手折った。
    だが・・・


    「情けない・・・」

    追われるというプレッシャーが、これほど重いものだとは。
    ・・・退けたとはいえ、まだ手折った楔は1本に過ぎない。

    それを考えると・・・
    また少しだけ、気が落ち込んでいきそうになる。


    「・・・それでも・・・」

    後悔はしていないのだ。

    仲間は全てをわかってくれている。
    その上で・・・
    一緒に戦おうと、言ってくれた。

    その仲間たちの、優しい心に応える為にも・・・


    首を軽く横に振り、先ほどまで自分を覆っていた暗い気持ちを
    その仕草で振り払うとするかのように・・・
    心を落ち着かせようとする。


    星は、静かに輝いていた。




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