DK3という定期更新型ゲーム内の舞台「イブラシル大陸」で旅をしていた「沢神」を名乗る退魔師の一族が、旅で感じた事などを書き留めてあります。
    スポンサーサイト
    -------- -- --:--
    上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
    新しい記事を書く事で広告が消せます。
    別窓 | スポンサー広告
    闇との決別
    2007-09-28 Fri 00:13
    俺はただ、ひたすら暗がりへの路を歩き続けていた。

    ここが何処なのかはわからない。
    だが、感覚がどちらへ向かったら良いのかを敏感に察していた。

    そして、歩き続けて俺はある場所へと辿り着いたのだ。



    ・・・暗がり。



    全てを受け入れ、全てを拒み・・・
    全ての始まり、全ての終わり・・・


    俺が、「俺の為に」「別のもの」を誕生させた場所・・・



    暗がりの奥深くを、ただ真っすぐに。
    目を逸らさず。

    もう二度とこの暗がりに心を囚われる事はない、と・・・
    俺は言葉を紡いだ。



    「・・・聞こえますか。
     俺は・・・沢神士皇。

     「純白の子宮」を名乗っていた
     「沢神風火」を宿していた人間です」

    しん・・・と、ただ静まり返る暗がり。
    その向こうには何もない。
    ただ・・・

    複数の、そして強大な「意志」を、ぴりぴりと全身に感じるだけだ。

    恐怖感は無い。
    むしろ・・・
    かりそめの自分とはいえ、ひとときを過ごしたこの場所に
    懐かしい気持ちさえ沸き起こる。

    だがもう、俺は・・・
    ここへ戻る事は無いと、決めていた。


    「貴方たちと血の契約を交わしていたその「風火」という人間が
     ・・・ある日、俺の中から消え去ってしまいました。
    「デスフラッター/純白の子宮」を名乗っていた「もう1人の人間」・・・

     そのものが、存在しなくなってしまったのです」

    ただその場を包み込む、沈黙。
    冥く冥く、ただ漆黒の闇はどこまでも深く。

    今ここにある自分の身すらも、この暗闇に溶け込んでいきそうな・・・
    そんな不思議な錯覚を感じながら俺は言葉を続けた。
    そうだ・・・
    この言葉を、自分は告げねばならない。

    「自分自身」の、「真実の言葉」を。


    「・・・完全に「そのもの」と決別をした俺に、
     デスフラッターに居続ける理由はありません」

    「だから俺は、「沢神士皇」として・・・
     かつての「黒い兄弟」たちに、決別を告げに来ました」


    その時・・・暗闇がざわざわと奥深くで、蠢く気配を感じた。
    が・・・
    俺はあえて、背を向ける。


    これで、終わりーーーーーーーーーー


    少なくとも、俺の中では・・・終わったのだと思う。

    もう・・・
    デスフラッターを名乗った、「偽りの風火」は存在しない。
    「純白の子宮」を名乗る存在は、消えた。

    俺は、自分の中の「罪」と向き合い・・・
    自分の中の「闇」と融合する事で、本当の自分を得た。
    だから・・・


    「・・・だが、このままで済むはずが無いのは・・・
     承知しています。

     裏切り者を・・・

     決別者を追うのであれば・・・」

    ひとつ、呼吸を置く。
    そしてゆっくりと続けた。


    「いつでもお待ちしています。

     ・・・・・・
     あの、光の先にある、もうひとつの闇の世界で」



    スポンサーサイト
    別窓 | 日常(士皇)
    | 思いと言葉 |
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。